理事長挨拶

理事長就任のご挨拶

竹山 宜典

 本年7月17日の評議員会にて、岡崎和一前理事長の後任として一般社団法人日本膵臓学会理事長に選任されました近畿大学外科学教室の竹山です。この歴史ある学会の舵取りをお引き受けするにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 日本膵臓学会は、1963年ごろから日本消化器病学会総会および秋季大会の際に当時はまだ消化器疾患の中で独立した分野として認識されていなかった膵臓疾患の研究を志すパイオニアたちが集まって討議を重ねたのがその始まりとされています。1969年4月の第55回日本消化器病学会総会には「日本膵臓病研究会」の設立が承認され、1970年2月に第1回総会が開催されています。その後、研究内容の拡大と発展に伴い会員数は順調に増加し、膵臓病学にとどまらず、基礎医学の内容も包括した学会設立の機運が高まり、1985年5月には「日本膵臓学会」が発展的に成立しました。それに伴って、機関誌「膵臓」が発刊され、これまでに多くの研究成果が報告され、すでに35巻を重ねております。その後、日本膵臓学会は順調に発展し、膵炎の診断と治療、膵管内乳頭粘液性腫瘍や自己免疫性膵炎の疾患概念の確立、膵癌の治療への集学的治療の導入など、英文機関誌「Pancreas」を中心として、世界に情報発信を続けており、2016年8月には、前々理事長の下瀬川徹先生のもとで米国膵臓学会と姉妹学会として提携しています。昨年度には会員数が4,000人を超え、もはや任意団体としての活動では学会員並びに社会からの要請に十分に応えられないとの判断から、前理事長の岡崎和一先生のもとで、本年4月1日に一般社団法人「日本膵臓学会」に移行しました。そして、任意団体である「日本膵臓学会」が本年7月17日をもって解散し、岡崎前理事長から小生が理事長を引き継がせていただきました。

 私自身は、一外科医であり膵疾患の外科治療を専門領域として、1990年から日本膵臓学会学会員として学会活動をしてきました。2009年からは評議員に選任され、機関紙編集委員長として9年間「膵臓」誌の編集に携わり、電子投稿査読システムを導入いたしました。2015年からは理事として学会運営に参画し、本学会のこれまでの発展を実感してまいりました。この発展を更なる飛躍に繋げるためには、これまでの国際化と社会貢献の流れを継続させるとともに、原点回帰と周辺分野との一層の協働が必要と考えています。2022年には第53回日本膵臓学会大会と合同して国際膵臓学会を我が国で開催することが決定しており、そこで一層の国際交流を図るべく充実した企画を検討いたします。また、学会活動で得られた成果を患者団体や一般社会に還元して学会としての責務をより積極的に果たすべきと考えます。そして、何よりも膵臓という臓器にこだわりを持ち、その形態・機能の生体における意味の解明に情熱を持つ研究者と、膵疾患に悩む患者さんの助けとなることを志す医療者が、連携して情報を共有し問題の解決あたることが重要であり、そのすべての方たちが一同に会する場を提供していくことが、本学会の使命であると思います。そのために理事長として与えられた期間に全力を尽くす所存です。会員各位には、倍旧のご協力をお願いするとともに、本学会のより良い運営に向けて忌憚のないご意見をいただけましたら幸いです。今度とも、宜しくお願いいたします。

日本膵臓学会 本部事務局(指導医・会員情報管理担当)

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