「育志賞」の第一回受賞者決定のお知らせ
日本学術振興会が創設した平成22年度(第1回)「日本学術振興会 育志賞」につきまして、日本膵臓学会から推薦者1名を公募・推薦しましたが、その受賞が決定しましたのでご報告いたします。
「育志賞」とは天皇陛下の御即位20年に当たり、社会的に厳しい経済環境の中で、勉学や研究に励んでいる若手研究者を支援・奨励するための事業の資として平成21年11月に御下賜金を賜り、日本学術振興会が創設したもので、大学長または学術団体(学会)の長から206名の大学院博士課程学生の推薦があり、大学長経験者等の有識者から構成される選考委員会で厳正な審査が行われました。第1回目は17名が受賞し、平成23年2月1日に日本学士院において授賞式が行われました。
日本膵臓学会が推薦し、受賞が決定したものは以下の通りです。
<生物系>
池永 直樹(九州大学大学院医学研究院)
博士課程の研究課題;
癌間質相互作用を主導する膵星細胞(間葉系幹細胞)の同定とそれをターゲットとした特異的分子標的治療法の開発
この推薦にあたりましては、期間に余裕がなく学会ホームページで公募した上で上記の候補を推薦しました。当学会推薦で膵臓のテーマが受賞者名簿に掲載されましたことは、17名のうち生物系はわずか6名、医学系から4名の受賞であったことを考えますと大変有意義なことと思われ、会員の皆様とともに喜びたいと思います。
日本膵臓学会理事長
田中 雅夫